毒電波サテライト

好きな色は“紫” 好きな漢字は“毒”

【ペルソナ3~5移植記念】ペルソナに人生を狂わされたオタクによるオススメ作品【愛憎】

 

25周年を迎えた「ペルソナシリーズ」が、ナンバリング三作品の移植を発表した。

最新作の「P5」を除く二作品は、十年以上前の作品であるためプレイしたことのない人もいるだろう。

今回はそんなオタクに向けて、P3PP4GP5Rの魅力と注意事項をネタバレなしで紹介していこうと思う。

だが、ペルソナと女神転生を生み出したアトラスの教えに沿って、ニュートラルな立場から批評していくため賛否をありのままにしている。

「イヤなところは見たくないぽよ」というオタクは、とりあえずハズレのないP4Gからプレイしてみてほしい。

 

※さっさと知りたい人は、総評を見ればOK!

P3P [ペルソナ3 ポータブル]

概要

1・2にあたる「異聞録」「罪罰」から、世界観や作品のカラーを新たにした人気作「P3」のリメイク作品。PSP全盛期に乱立していた「ポータブル」移植のひとつだ。

あらすじなどは冗長になってしまうので簡単に紹介すると

物語の舞台は1日と1日の間、つまり25時間目の時空「影時間」が密かに生まれ、「無気力症候群」と呼ばれる謎の精神病が蔓延してしまった2006年。

主人公(CV.石田彰)は、謎の少年・ファルロス(CV.石田彰)と出会ったことで異能の力「ペルソナ」に目覚める。ペルソナは「シャドウ」と呼ばれる人間の負の感情が具現化した存在に対抗できる唯一の手段であり心の力。

仲間たちと絆を育みながら主人公(CV.石田彰)は、12体の大型シャドウを討伐していき、シャドウ発生と無気力症候群の原因となる影時間の消滅を目指す。

そんな主人公(CV.石田彰)の前に現れたのは、謎の少年・望月綾時(CV.石田彰)

石田彰は、石田彰石田彰との交流を経て、自分のルーツと役割を知っていく。

やがて主人公が辿り着いた「命のこたえ」とは……。

「時は、待たない」 メメント・モリを刻み込む、青春ジュブナイル

という、石田彰ファンにはたまらない作品になっている。

世界の命運を握る子供たち」「鬱屈した感情を抱える子供たち」「生と死

がテーマのひとつであり、「エヴァ」フォロワーな作品のひとつではないかと個人的には考えている。

CV.緒方恵美の少年や、あだ名が「シンジ」の少年胡散臭い眼鏡の上司オッサンなども登場しており、薄っすらエヴァ感が漂っている。(2006年のゲームのため上下してしまうが、CV.坂本真綾のヒロインもいる)

つまり、ああいうのが好きな人であれば満足できる作品というわけだ。

 

主人公

移植作である「P3P」は、CV.井上麻里奈女性主人公が追加されており、石田彰では味わえなかったシナリオやBGMを楽しめるようになっている。

石田彰劇場こそなくなってしまったが、男性主人公では不可能だった男キャラの攻略が可能となっており、乙女ゲーム的な側面が強まった。

ちなみに、ペルソナシリーズは「2」以外は主人公のデフォルトネームが定まっていない。キャラ名を考えるのが難しい人向けに、メディアミックスでの主人公の名前を紹介していく。

■男性主人公

有里 湊(ありさと みなと)/コミカライズ

➡元祖・主人公の名前。思い入れは深い。

結城 理(ゆうき まこと)/アニメ映画

➡メディアミックスや、番外編で使われる率が高い。迷ったらコレ。

汐見 朔夜(しおみ さくや)/舞台 演:蒼井翔太

➡名前が作品の雰囲気と非常に合っている。

キタロー/ファンのあだ名。

➡髪型がキタローで、声が目玉の親父のキャラが出るから。

■女性主人公

汐見 琴音(しおみ ことね)/舞台 演:阿澄佳奈

こちらも作品の雰囲気と非常にマッチ。男主人公との対比したいならコレ。

ハム子/ファンのあだ名。

「主人 公子」という適当にアトラスが付けた名前からの派生。

 

いいところ

・快適なUI

携帯機の移植作であるため、UIが非常に簡潔で操作しやすい

一方で、その代償としてダンジョン以外では主人公をコントロールパッドで動かすことができず、3以降のペルソナでは唯一「街歩き」を追体験できない

 

・リアルな「2006年の高校生」

めっちゃリアル。冷めた感じとか、友達だけどよそよそしい感じとか。

ペルソナ4では「当時・2008年のフィクションの高校生

ペルソナ5では「過去・2008年のフィクションの高校生

を描いているように感じるが、

ペルソナ3では「リアルな2006年の高校生」感を、イヤというほど漂わせている。

例えば、先輩から武器を買うためのお金を貰った仲間の一言が「五千円かよ、シケてんな」というイヤ~な感じのものになっている。

リアルすぎて、仲間キャラにリアルな苦手意識を持つこともあるのが、それこそがペルソナの魅力である

 

・仲間が着服しなくなった。

ペルソナ3では、仲間がダンジョン内に落ちている現金を着服します。

今時の高校生っぽいけどさぁ~。そこまでリアルにしなくていいじゃん!

P3Pでは、道徳心がアップデートされたので、現金は全て主人公が受け取ります

しかし、仲間のためではなく自分のために使うことができるため、女や男に貢ぐプレゼントへと消えていくことも

 

・女主人公の追加

既に軽く触れたが、P3Pの一番の目玉は女主人公。

彼女の登場によって、「男キャラの攻略」だけでなく「新規シナリオ」「新規BGM」が追加された。個人的に一番大きい利点が「強制浮気システムの撤廃」だ。

ペルソナは心の力。他者と絆を深めることで強力になる。そのため、主人公は同級生からクラブで酒を飲む破戒僧余命幾ばくもない青年ネトゲ仲間。などと交流していく。

その過程で異性と恋人関係になることもあるのだが……。困ったことに、男性主人公は異性との絆=肉体関係と考えているところがあるらしく、誰とでもすぐに恋人になっちゃうんですよね。

その結果、パーティの女を全員抱いた状態でラスボスに挑むことになります

世界を救うための代償が俗物すぎるだろ。

その「強制浮気システム」が女主人公では見直され、「任意浮気システム」へとアップデート。「一途になるのも、浮気をするのもプレイヤーの自由」というシステムであり、これは後のペルソナシリーズに引き継がれていく。

(もちろん、後から出てき主人公のため、一部のユーザーからの反発もあるのだが、そんなユーザーはペルソナから学んだポイントを活かしていないため無視していい)

 

よくないところ

・ムービー全カット

携帯機移植の代償は大きく、ムービーが全てカットされている

ムービーがなくとも話が通じるよう調整はされているのだが、やはり感動は薄れているように思える。

仲間のひとり、岳羽 ゆかりの髪がムービーだけ伸びているという目の錯覚を味わうこともできなくなっている。特に、ラストのムービーが見れないのは大きな損失だ。

 

・後日譚の未収録

ペルソナ3」には、「ペルソナ3 FES」という完全版商法後日譚である作品が存在する。そこには、本編終了後の物語と、ビジネスライクな関係であった仲間たちのありのままのぶつかり合いが描かれている。

とある事情により賛否両論な作品となっているが、個人的には「ペルソナ3」の必要な物語であると考えている。また、「メティス」という新キャラもいるのが特徴。

前述した「強制浮気システム」の代償を支払うような内容にもなっており、すげーヒヤヒヤハラハラする作品なので、アトラスはFESもリメイクしろよ。オイ!!!!

 

総評

・青春     ★★★★☆

・キャラ    ★★★★☆

・シナリオ   ★★★★★

・快適さ    ★★★★☆

・メッセージ性 ★★★★★

石田彰    ★★★★★

ペルソナシリーズの革命的作品となったため、クオリティは非常に高い。

心地の良い閉塞感と焦燥感、薄っすらと漂い続ける終末感と絶望感を楽しみながらプレイしてほしい。

 

 

P4G [ペルソナ4 ザ・ゴールデン]

概要

ぶっちゃけ、説明不要じゃないだろうか?

主人公が過労死する」「番長(主人公)がアトラスを立て直した

と言われるほどに、メディア露出とミックスが激しいこの作品。

5の登場により、主人公の「ソシャゲコラボ ドサ周り」も5主人公に引き継がれたかと思いきや、未だに働かせ続けている。

そのため、あらすじも

田舎町に引っ越した都会生まれの主人公が、田舎の男・女を口説き落としまくり、田舎で起こる殺人事件の謎を追う。

という、簡単なものにさせていただく。みんな知ってんだろ。

世界の命運を握る子供たち」「鬱屈した感情を抱える子供たち

という既存のテーマに、「真実と嘘」「ウェーイ! めっちゃ青春!

が加わっており、海! バイク! バンド! スキー!

などの青春要素が、胸焼けするほど盛り込まれている。

 

主人公

アトラスの救世主であり、同時に既存のアトラスの破壊神でもある。崇高な存在。

彼がいなければ、アトラスはマサカド公の呪いによって消滅していただろう。

そんな彼のメディアミックスでの名前は

瀬多 総司(せた そうじ)/コミカライズ

➡元祖・主人公の名前。有里同様にしっくりくる

鳴上 悠(なるかみ ゆう)/TVアニメ

➡メディアミックスや、番外編で使われる率が高い。迷ったらコレ。

しかし、アニメでのキャラが立ちすぎて別物と化しているという指摘も。

アニメ以降の作品では鳴上 悠の要素が強く出ており、シスコンキャラが付けられている。

月森 考介(つきもり こうすけ)/説明書

➡別作品の主人公の名前を拝借したもの。主人 公子よりずっとマシ。

番長(ばんちょう)/ファンのあだ名。

➡前作主人公よりも男らしさが強調され、ペルソナの見た目が番長っぽいため。

 

いいところ

・ほぼ全て

マジでこの一言に尽きるミステリの要素もあるシナリオや、田舎だからこその葛藤を抱えたキャラクターたち。そして、主人公と対になっている悪役の存在。

哲学的なものをテーマに据えたP3よりもはるかにわかりやすく、ポップで万人受けする内容になっている。もちろん、不穏な要素はそのまま据え置きだ。

仲間キャラとの仲も非常に良く(P4はP3と違い、仲間になる過程で弱さや醜さを曝け出しているため)P3の尖ったところを丸め、刺さる接地面積を増やした作品。

P4Gは「ペルソナ4」の完全版なのだが、本当に「完全」であり向上したポイントしか存在しない。アトラス名物「記憶失くした少女」という追加キャラも、特にノイズになっていない。

(もちろん、後から出てきたヒロインのため、一部のユーザーからの反発もあるのだが、そんなユーザーはペルソナから学んだポイントを活かしていないため無視していい)

 

よくないところ

・今の価値観で見ると内容がメチャメチャやべぇ

マイノリティを茶化す悪ノリとか、女湯覗き(これは3にもある)とかがたっぷり詰まっている。(だから、2008年のフィクションの高校生っぽい)

ぶっちゃけこの悪ノリは、今見ると不快に片足突っ込んでるところがあるので、「※当時の価値観をそのまま反映しています」という注意書きを、常に念頭に置いておく必要がある。

(そしてこの悪ノリは10年経っても継続しており、番外編や次回作のP5にも色濃く表れている……)

 

・青春を意識しすぎ

「青春」を売りにしすぎており、ペルソナらしさは正直薄れている。

もちろん、青春の追体験をすることで舞台である田舎の陰湿さや閉塞感を得ることができるのだが、P4Gから青春マシマシにしてしまったせいで、無印にあった「ツマんねー田舎だけど、ダチがいれば最高っしょ」感が弱まったような気がする。都会や海までバイクでいけんのかよ! 俺の知ってる田舎と違うぞ!

「楽しすぎる」という前代未聞の苦情なのだが、アニメの田舎生活よりはリアルな田舎生活の方が最悪で、最高な気がする。

 

総評

・青春     ★★★★★★★★★★

・キャラ    ★★★★★

・シナリオ   ★★★★☆

・快適さ    ★★★★★

・メッセージ性 ★★★☆☆

・アトラス   ★★★☆☆    

アトラスがライト層にまで広まった作品のため、クオリティは非常に高い。

しかし、3の空気感が好きなら少し方向性違うかもしれない。

面白い作品ではあるので、新しい価値観を得るのもいいのでは?。

 

 

P5R [ペルソナ5 ザ・ロイヤル]

概要

一番の問題児来たな!!!!

先に言います! 面白いです!

だけど、作品としては未完成だと断言できます

あらすじとしては、

汚い大人に被せられた無実の罪により、人生をめちゃくちゃにされた主人公。地元を離れることを余儀なくされ、大都会・東京にて問題児として居場所のない学園生活を強いられることになる。

そこで出会ったのは、自分たち同じように大人に未来を潰された子供たち。ペルソナ能力に目覚めた主人公は、仲間と共に怪盗団を結成。

怪盗団は汚い大人たちの精神世界に侵入し、彼らの欲望や悪意の元である「オタカラ」を盗み出すことで、大人たちを改心させていく

怪盗団の活動は、学園を飛び出し、日本中へと拡大。しかし、そんな彼らの前に、自分たちと同様の方法で人々を暗殺していく謎の敵が立ちふさがる。

怪盗行為で悪人を改心させていく、ピカレスク・ロマン。

というものだが……。

 

主人公

スマブラにも登場したスタイリッシュな主人公。

そんな彼のメディアミックスでの名前は

来栖 暁(くるす あきら)/コミカライズ

➡元祖・主人公の名前。

……なのだが、コミカライズの存在感が薄く目立っていない。

しかし、「メメントス・ミッション」というタイトルの番外編コミカライズはかなりクオリティが高く、主人公の婦警コスが実装されている。

雨宮 蓮(あまみや れん)/TVアニメ

➡メディアミックスや、番外編で使われる率が高い。迷ったらコレ。

れんれん」というあだ名もあり、親しみやすい。

しかし、アニメでのキャラが原作と比べる非常に大人しく、主人公の魅力があまり出ていないのも事実。

そして来栖にも言えるのだが、P5の命名規則である「歴史偉人の名前のパロディ」から外れているため、自分で考えた方がしっくりくるかもしれない

ジョーカー/主人公のコードネーム。

➡主人公の名前とは直接関係しないのだが、作中には怪盗としてのコードネームが存在するため、呼ぶ際はこう呼んでおけばいい。力一(りきいち)ではない。

屋根ゴミ/主人公のあだ名。

プレイすればわかる

 

いいところ

・クール&スタイリッシュな怪盗

最新のグラフィックで作られているため、ペルソナのデザインなどもディティールが凝っている。ペルソナのデザインのカッコよさは群を抜いている。(Rは一部ペルソナのデザイナーが変わっているため、少し違和感があるが)

怪盗という題材も非常に映えており、キャラ毎に存在する怪盗としての衣装や、仮面が中二心をくすぐる。

P3ダークP4ポップとするなら、P5ダーティーな作品と言える。アシッド・ジャズのBGMが流れていることもあり、背伸びした大人の魅力を味わうことができるだろう。

 

・追加された仲間と敵

P5Rで追加された仲間は、非常に魅力的であり、今までの仲間とは違う立ち位置が新鮮であった。

新たな敵の思想もP5無印のアンチテーゼとなっており、満足のいくボスである。

一方で、その追加部分のボリュームが非常に薄い。追加DLC程度の内容でしかなく、新たにフルプライスで買うには抵抗がある。しかし、今回は無印をプレイしていない人向けの内容のため、言及は最小限に抑えておく。

 

 

よくないところ

P4Gのよくない要素をそのまま引き継いでいる。

P4の時から「フィクションの2008年の高校生」が継続しており、価値観のアップデートがなされていない気がする……。というのが、率直な感想だ。

 

・今の価値観で見ると内容がメチャメチャやべぇ

➡セクハラ(というか性加害)を割とガッツリ描いているのだが、

セクハラ被害に遭っていた仲間の服から透ける下着を凝視する」とか、

オネエ系の男性が男子高校生を追いかける。そして、男子高校生は彼に嫌悪感を抱いており、これを制作側はコミカルなイベントとしている

などがある。後者のイベントは海外版にて削除された。

別に表現規制に一過言あるわけではないのだが、「セクハラを悪として罰しといて、その展開はないっしょ」というのが正直な感想である。

作品が伝えたいメッセージがブレており、ただの「悪を罰する」ためのパフォーマンスになってしまっている。

 

・青春を意識しすぎ

➡「大人への反発」をテーマにしており、それが過剰に表れている。

3と4でも大人への不満は描写されているのだが、そこを「作品の魅力」として祭り上げていることはなかった。しかし、P5無印では「腐った大人を改心させろ!」がキャッチコピーとなっており、少々幼稚な印象がある。そこじゃないだろ、お前の面白いとこは。

また、作中で問われた「怪盗団の改心はただの洗脳ではないか?」「犯罪行為による私刑ではなく、法と秩序によって裁くべきだ」「怪盗は正義なのか?

という部分に対する明確な答えがなく、「主人公たちの行動は正当なものなのか?」という疑念が最後まで残っている。怪盗団の行動は、ピカレスクとしても勧善懲悪としても中途半端なものである。

ある意味では、「青春らしさ」「思春期らしさ」の現れではあるのだが、怪盗団の行動と理念を疑ってしまう内容になってしまった。

こうなってしまったのも、後述する「最大の問題点」の影響が強い。

その一方で、学内で起こるイベントが大幅に減っており、プレイのほとんどを繫華街で過ごすことから、青春感は失われている。

「学生と怪盗の二重生活」をテーマにしているため、仕方ない部分もあるのだが。

 

謎が明かされていない

最大の問題点。ネタバレなうえに長くなりすぎてしまうため詳細は省くが、ペルソナ5(無印)の時点で明かされない謎が多い物語であった。そのため、物語のメッセージ性が曖昧になっており、どう着地させたいのか伝わりきっていない。

3と4の完全版商法で慣れてしまったペルソナユーザーではあるが、過去作はちゃんと謎に答えを与えていた。大きな謎はちゃんと一作で処理しており、一作で完結していたのだ。そのため、無印の時点で少々の不満は残る内容であった。

そのため、「P5では語られなかった”深層”が明らかに」という謳い文句である完全版「P5R」には多くのプレイヤーが期待を抱いていた。新たな仲間や、新たな敵。そして彼の結末。

しかし蓋を開けてみれば、「新たな謎が増える」という謎の展開になってしまった。その謎の真相は、未だに明かされていない。

そして追い打ちのように、「P5Rとは完全パラレル」で「P5の正当続編」である「P5S」の登場。そこにはP5Rで加わった新たな仲間の姿は無く、P5Sにしか登場しない別の仲間の姿があった。この分岐が何を意味するかは、アトラスのみぞ知る。

 

総評

・青春     ★★★☆☆

・キャラ    ★★★★★

・シナリオ   ★★☆☆☆

・快適さ    ★★★★★

・メッセージ性 ★★★★☆

明智吾郎のCV ★総一朗   

ペルソナ5は未完の作品と言っても過言でははない。ほぼ確実に、これからもペルソナ5の番外編が出ると思われるが、P5Rで増えた謎が明かされるのは当分先であろう。

ペルソナ4の謎解き部分が丁寧に成されていたのも相まって、ペルソナ5のシナリオには物足りなさというか、粗さを感じてしまう。

しかし、ペルソナ5の大テーマ自体は現代社会に必要な考え方だ。

そして、とあるキャラの結末は現代社会でも答えの出ない問題を扱っている。

プレイしてみる価値は大いにある。あるからこそ、不満を覚えてしまう。

もしかすると、この不完全さは狙ったものなのかもしれないし(それはそれで別の問題があるな!) これからもペルソナ5を見守っていこう。俺は、しがみつくぞ。

 

最後に

ペルソナシリーズは、3・4・5のいずれかであれば、どれから初めてもいい。

ただ、快適さとクオリティを求めるなら、やはりP4Gだろう。

しかし、ムービーも後日譚もないP3Pメメント・モリを、

謎が明かされていないP5R希望と欲望罪と罰を味わってほしい。

行く行くは、女神異聞録ペルソナペルソナ2罪・罰

そして、真・女神転生などのペルソナのルーツとなった作品にも触れてみてほしい。

 

アトラス作品の醍醐味は、プレイで得た価値観を現実に反映させることだ。

アトラスに価値観をぶっ壊された筆者は、全肯定も全否定もできない。

自分がした選択を、他者に伝えることだけだ。

 

繰り返すが、ペルソナシリーズは今年で25周年を迎える。

25周年を祝うイベントが、所沢で開催中だ。

気になるペルソナ使いのオタクは、お早めに足を運ぶことをオススメする。

あー、書くの疲れた。今日はもう寝ようぜ。